
山陰海岸ユネスコ世界ジオパークとレスボスユネスコ世界ジオパーク(ギリシャ)は2011年2月、姉妹ジオパークになりました。
ジオパーク活動による地域活性化を目指す山陰海岸ユネスコ世界ジオパークでは、世界のジオパークと協力して、ジオパーク活動の発展と普及を目指して、姉妹提携を通じたネットワーク構築を推進しているところです。
レスボスユネスコ世界ジオパーク(ギリシャ)と姉妹提携を結ぶことにより、資源の保護や活用などの情報交換、ジオパークの紹介や宣伝などで協力しています。

レスボスユネスコ世界ジオパークはエーゲ海に浮かぶ島、レスボス島にあります。トルコ沿岸に位置するこの島は古代ギリシャの女流詩人サッポーの出身地として、また、ウゾ(アニスで香りをつけた蒸留酒)、オリーブ、鰯および鰯加工品生産で有名です。
クレタ、エヴィア(エイボイア)に次いでギリシャで三番目に大きな島(面積1,620㎢)には約9万人(2001現在)が暮らしています。気候は温暖な地中海性気候で、ギリシャの島にしては水が豊富なため緑豊かなことが特徴です。
レスボス島は避暑地としても有名で、バカンスの時期には国内外から多くの観光客が訪れます。海水浴のほか、トレッキングを楽しむ観光客も増えています。





石化森林は主に新生代の火山岩が
分布する地域(緑色の範囲)から産する

プレート境界付近に位置するレスボス島には数多くの断層があり、断層活動による地震も多く発生しています。
直下型地震による被害
レスボス島にはたくさんの温泉があります。地球内部で温められた地下水が断層に沿って上昇し、温泉として湧きだすからです。


エーゲ海はプレートの動きに伴って、大陸が割れることでできた海です。これに伴い、火山も現在の位置に移動しました。
レスボスユネスコ世界ジオパークで見られる石化した木が、山陰海岸ユネスコ世界ジオパークでも見ることができます。これらは主に日本海拡大の時代の化石です。


日本列島もまたプレートの境界にあり、地震が多い島国です。山陰海岸ユネスコ世界ジオパークもまた、複数の断層があり、かつて大きな地震被害をもたらしました。同時に、断層に沿って湧く温泉は豊かな恵みとして人々の暮らしを支えています。



日本海もまたプレートの動きにより大陸から引き離されできた海です。

山陰海岸ジオパークへ行って探してみよう!

アテネのテッサロニキからの航空便が毎日あり、約45分で最大の都市ミティリニに行けます。
ほかに、Limos, Chios, Samos, Rhodesからも定期便があり、クレタからは隔週便があります。
フェリーはPiraeus, Chiosから定期便があります。
島内の交通はバスかタクシーで、レスボスユネスコ世界ジオパーク近くの街、シグリとミティリニを結ぶ長距離バスが運行しています。
⇒レスボスジオパークリンクアドレス http://www.petrifiedforest.gr/