全体日程

  • 平成27年9月15日(火)~20日(日)

  • apgn-program

主催者挨拶 平成27年9月17日(木) 会場:豊岡市民会館


  • 第4回アジア太平洋ジオパークネットワーク山陰海岸シンポジウム組織委員会
    委員長 尾池 和夫

    第4回APGN山陰海岸シンポジウムの開会にあたりまして、組織委員会を代表して挨拶を申し上げます。

    今回の第4回APGN山陰海岸シンポジウムに登録された方が618名、そのうち、海外から約322名の方がその中に含まれております。
    本シンポジウムは、既に行事は始まっておりまして、昨日、私は京丹後市で勾玉作りを体験して、自分の作品をここにぶら下げておりますが、これにはいろいろな魔除けの意味や、大会の成功を祈るといったそういう思いを込めてこれを作ってきました。
    開催前ツアーやアイスブレイクパーティーなど、昨日から京丹後市をスタートしていて、いろいろな楽しいことが始まっています。

    本日の開会式前には、豊岡市の出身で、書家の川尾朋子さんに「海岸伝説」という文字を書いていただきました。この漢字が分かる人たちも、この中にかなりの割合でおられるのですが、漢字が分からなくても、あの筆の勢いで分かると思います。
    川尾朋子さんは「海岸伝説」と言われましたが、ジオパークにとってはいろいろな重要なストーリーがここにはあります。
    勿論、この「海岸伝説」の中にはジオストーリーも含まれています。

    1600万年前に日本海が拡大し、ユーラシアプレートの端から、この土地がここへ移動してきました。その大地の物語を山陰海岸で見ていただき、地球のダイナミックな姿を理解していただける、そういう場所であろうと思います。

    そして、もう一つ大事なことは、この地域は、三つの大きな活断層が動いた場所であり、20世紀に、大地震が三つ起こった場所であるということです。
    これは言い換えれば、大地震が終わっていて、とても安全な場所であるということも言えるわけです。この大地の仕組みを学んでいただくために、地元の方たちが大変素晴らしいおもてなしの用意をしてくださっております。そういうことを大いに楽しみながら、これからの数日を、みなさんと一緒に楽しく過ごしていきたいと思っております。
    本シンポジウムのために、地元の方たちが随分張り切って準備をしてくださいました。その事に、まず、お礼を申し上げたいと思います。
    さらに、国内外からはるばる参加してくださった方々にお礼を申し上げるとともに、今日は開会式と基調講演を一般公開にしており、約1,000人の方が参加されるであろうという予想なのですが、参加していただいた皆さんにお礼を申し上げて、挨拶といたします。どうもありがとうございました。


  • 山陰海岸ジオパーク推進協議会
    会長 中貝 宗治

    皆様、山陰海岸ジオパークにようこそお越しくださいました。
    当市において、APGNシンポジウムが開催できますことを大変光栄に存じます。そして、このシンポジウムの開催にあたり、ご支援くださった方々、参加者の皆様に厚く御礼申し上げます。

    現在、日本では、この豊岡から900kmほど離れた九州地方の阿蘇山で、小規模ですが噴火が起こっています。
    ゾウロス博士は、よくジオパークについて次のように話されます。「ジオパークのジオは地質学からではなく、ガイア(地球・大地)を語源としている。」と。
    つまり、ジオパークは地質学的だけでなく、生態学的及び文化的特徴を含む地球の活動や地球の遺産であることを意味します。

    私たちは、いろいろなジオパークで、これらの遺産に触れ楽しむことができますが、同時に、リアルタイムに地球の活動に直面したら、私たち人間にとって大問題となる場合が多いのだということを認識する必要があります。
    私たちは、しばしば、火山に登り楽しむことはありますが、噴火中の火山を登るのが好きな人はいません。日本は変動帯の真上にある国です。ですから、日本のジオパークの活動の特徴は、自然災害がどのように発生するか、どのようにしたら災害を減らすかといった教育や学習を積極的に行っています。
    今回、本シンポジウムには、世界中から皆様に集まっていただきました。シンポジウムを通じて、お互いの相違点や類似点に気づいたり楽しんだりいただけたらと思います。

    今宵、豊岡のジオレストランツアーをご用意しました。
    全24軒のレストランからお好きな3軒を選んでいただけます。地元の人々と交流し、地元のお食事を味わっていただきたいと思います。豊岡市民はとても親切です。山陰海岸ジオパークでの滞在を充分に楽しんでください。ありがとうございました。


  • アジア太平洋ジオパークネットワーク
    コーディネーター イブラヒム・コモオ

    今回、私や会場にお越しの皆様を本シンポジウムに参加できるよう、この素晴らしいシンポジウムを開催していただいた山陰海岸ジオパークの皆様に感謝申し上げます。

    今回、私は山陰海岸ジオパークへの訪問は3回目ですが、滞在中、よく思うのですが、そのおもてなしと革新的な取り組みに対して、いつも驚いています。

    APGNを代表して、この素晴らしいAPGNシンポジウムを主催した日本の委員会とともに、山陰海岸ジオパークに敬意を表したいと思います。

    私たちにとって、このシンポジウムはネットワークの経験や、優れた技術を共有するための非常に重要なシンポジウムであります。昨日、APGN諮問委員会を開催し、私たちは非常に重要な決定を行いました。今まで、APGNは法人格を持たない非政府団体、もしくは非法人でありました。

    しかし、昨日、私たちはGGNの一部であるということを決定しました。GGNは現在、パリで法人格が登録されており、APGNはアジア太平洋地域の一部であるという画期的なこととなりました。私たちは、今後、数年の間に地球遺産の活動だけでなく、アジア太平洋地域のジオパークをサポートするため、全力を尽くしていきます。
    今回、素晴らしいシンポジウムのために、ご尽力をいただいたGGN及びAPGNの関係者の方々に感謝を申し上げ、私のスピーチとさせていただきます。ありがとうございました。