グループ討議
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分科会A<活動の持続>
ソーシャルビジネスとしての持続可能なガイド活動
地域の社会的課題解決につながる持続的なガイド活動について討議を行いました。|コーディネーター|
伊豆半島ジオパーク 田畑 みなお
(特定非営利活動法人まちこん伊東 副代表・事務局長/伊豆半島ジオガイド協会事務局長)
伊豆半島ジオパーク 田畑 朝恵
(伊豆半島ジオガイド協会 会長/特定非営利活動法人まちこん伊東 理事)
山陰海岸ジオパーク 丸田 智代子
(琴引浜ガイド シンクロ 代表/山陰海岸ジオパークガイド) -
分科会B <ガイド活動>
お客様の満足度を上げる工夫
ガイドでお客様に喜ばれるための工夫について討議を行いました。|コーディネーター|
南紀熊野ジオパーク 此松 昌彦
(国立大学法人 和歌山大学 教育学部 教授)
南紀熊野ジオパーク 福辻 京子
(南紀熊野ジオパークガイドの会監事)
山陰海岸ジオパーク 中江 忠宏
(NPO法人まちづくりサポートセンター 理事長/山陰海岸ジオパーク公認ガイド) -
分科会C<PR・集客>
ジオパークにお客様を呼ぶPR術
顧客・旅行業者・マスメディアへの効果的なPR術(チラシ・パンフレット・ホームページの作り方、情報提供方法)について討議を行いました。|コーディネーター|
隠岐世界ジオパーク 野辺 一寛
(隠岐世界ジオパーク推進協議会 事務局長)
隠岐世界ジオパーク 斎藤 一志
((一社)隠岐ジオパークツアーデスク 理事)
山陰海岸ジオパーク 朝野 泰昌
(朝野家ジオガイド/山陰海岸ジオパーク公認ガイド)
討議結果の発表
- 各コーディネーターが、それぞれの分科会で討議した内容、意見などを発表し、講評を受けました。
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分科会A<活動の持続>
田畑 朝恵(伊豆半島ジオパーク)全体の討議の中で、やはり、活動を持続させていくためには、資金の面がとても大切じゃないかという意見が多いという印象でした。
ガイド活動を次の世代につなげていくには、お客様からきちんとした対価をいただき、きちんとした内容で返していくこと。そのことで、ガイドがきちんとした職業になっていくのではないかということです。
ガイドの質を高めるため、自己研鑚も必要ですが、ガイドの組織がそれをバックアップしていくこと、また、その組織が自立していることもとても大切であると考えています。 -
分科会B<ガイド活動>
此松 昌彦(南紀熊野ジオパーク)「しゃべり方」については、方言を使うと地域性があっていいよね。しかし、理解されないと意味がなく、特に危険の注意喚起は標準語がいいし、使い方が難しいねという話がありました。
「安全・管理」については、やはり、各班、下見がとても重要と話し、トイレや休憩ポイント、どのくらい時間がかかるのか、携帯電話が通じるかどうかなどの確認が必要という話ありました。
「ツール・その他」については、写真や紙芝居での表現や実物の石を回して見てもらうという話、コスチュームも雰囲気づくりやお客様が誰についていけばよいか一目でわかるなど大事ではといった話がありました。 -
分科会C<PR・集客>
斎藤 一志(隠岐世界ジオパーク)「メディアの活用」では、新聞チラシなどでもっと地域住民に知ってもらうべき、外向けにSNSなども充実させるべきというお話がありました。「旅行代理店へのアプローチ」では、担当者とコミュニケーションをとることや、ターゲットを絞った商品開発がいいのではという話がありました。商品開発などの課題として、地域の人に、ジオパークの経済効果を理解してもらうこと、トイレや民泊などの協力をしてもらうことがありました。また、代理店へのPRには、観光協会や行政だけではなく、現場をよく知っているガイドを連れて行くことも重要だと思います。
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◎講評
福島 大輔(桜島・錦江湾ジオパーク)
今日の皆様からの報告を聴いていて、大事なことが2つあると思います。1つは「つながり」。Aの持続のためお金を得るには、Bのお客様の満足が必要、それができるすごいガイドがいてもCの集客がなければお金は入らないですよね。1つだけ頑張ってもうまく行きません。つながりを持ち全部同時進行すること、全体のつながりを理解したうえで自分がどのポジションで頑張るかが重要だと思います。
もう1つは「お客様」。誰がお客様ですか?誰をどんな方法で喜ばせるのか?ニーズの汲み取りは難しいですが、例えば、どんなニーズを持つ人をお客様にしたいのか選んで情報発信するという方法もあると思います。お客様は誰か?誰をお客様にしたいか?その人にどうやって情報を届けるか?どうすれば満足してもらえるか?お客様のことを一生懸命考えるということです。